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薪ストーブの設置工事の流れと期間:8ステップ、新築・後付けの違いと施工店の選び方

薪ストーブ図鑑 編集部2026年10月13日 更新約6分で読めます
結論
  • 薪ストーブの設置工事の流れは「相談→現地調査→プラン→見積→契約→工事→火入れ→アフター」の8段階です。
  • 工事そのものは2〜3日ですが、相談から火入れまでは早くて1〜2か月かかります。
  • 冬から使うなら、春〜夏に相談を始めます。施工店は価格より煙突の設計力とアフターで選びます。

薪ストーブ設置工事の流れは?相談から火入れまで8ステップ

1 相談 ショールーム・図面持参 1〜数回 2 現地調査 半日 3 プラン(図面) 1〜3週間 4 見積 1〜2週間 5 契約 支払条件・保証・ 工事分担を書面で 準備:1〜2か月 (取り寄せ・オーダー品はさらに数か月) ここで仕上がりの大半が決まる (煙突の位置・構成) 6 工事 1〜3日 7 火入れ・引き渡し 数時間・焚き方説明 8 アフター 年1回 煙突掃除・点検 新築:建物工程に合わせ2回(各1〜2日) 後付け:続けて2〜3日 工事と引き渡し 使い始めてから毎年 冬に使うなら春〜夏に相談開始
図:薪ストーブ設置の流れと期間の目安

やることを順に並べると次のとおりです。仕上がりの大半は、工事の前の現地調査とプランで決まります。

  1. 相談:ショールームで実機を見る。家の図面や写真を持っていく。
  2. 現地調査:煙突を通す道すじ、屋根の形、床の強さ、搬入経路を見てもらう(半日ほど)。
  3. プラン:設置位置と煙突の構成を図面にしてもらう(1〜3週間)。
  4. 見積:本体・煙突・炉台・工事費・足場の内訳を出してもらう(1〜2週間)。
  5. 契約:支払い条件・工期・保証を書面で確かめる。
  6. 工事:煙突、炉台・炉壁、本体を取り付ける(2〜3日)。
  7. 火入れ・引き渡し:施工店と一緒に焚きながら使い方を教わる。
  8. アフター:シーズン後に煙突掃除と点検をする(年1回)。

火入れの日は、空気調整レバーの使い方、灰の捨て方、煙突掃除の時期を必ず聞いておきます。初めの数回は塗装が焼けてにおいが出るので、窓を開けて小さめの火で焚きます。

プランは口頭ではなく図面で受け取ります。煙突の位置は建物に固定され、あとから変えると大がかりな改修になるからです。屋根から出すか壁から出すかは屋根出しと壁出しで比べています。

設置工事の期間は何日?新築と後付けの違い

後付け(=今住んでいる家に設置)なら、工事は続けて2〜3日です。煙突、炉台(=本体を載せる不燃の台)、本体でおおむね1日ずつかかります。屋根に上る作業は雨の日にできないので、天気で延びることがあります。屋根の上は高所作業なので、2人以上で施工すると決めている店もあります。

新築では、家の工事に合わせて2回に分けるのが一般的です。屋根を張る時期に煙突の通り道をつくり、内装が終わってから本体を据えます。1回あたり1〜2日です。

期間が延びる主な理由は、輸入機の取り寄せ待ちと、秋の繁忙期です。たとえば12月から焚きたいなら、6〜8月には相談を始めておくと安心です。

養生シートの上で新築の室内に本体を運び込む様子
新築では、本体の設置が最後の工事になります。

新築では、本体の設置が引き渡し直前の最後の工事になります。内装を傷つけないよう、搬入経路の養生(=床や壁を保護シートで覆うこと)を誰がするか、工務店と施工店で先に決めておきます。

工務店経由でまとめて頼むと、中間の利益がのって高くなりやすい点にも注意します。施工する薪ストーブ店は自分で選び、設計の段階から打ち合わせに入ってもらうと安心です。

契約時には着手金がかかります。工事代金の半額や、30万〜50万円とする店があります。費用の内訳は導入費用の記事にまとめています。

施工店の選び方は?相見積で見るところ

3社の見積書を並べて比べる手元
相見積は、煙突の構成をそろえて比べます。

施工店は、次の4点で比べます。

  • 自宅と似た条件(2階建て、後付けなど)の施工例を、煙突の写真つきで見せてくれるか。
  • 煙突の長さや断熱の区間を、理由つきで説明できるか。
  • 設置後の煙突掃除と点検に、自社で来てくれるか。
  • 工事中の事故に備える賠償責任保険に入っているか。

日本暖炉ストーブ協会(JFSA)の認定技術者がいるかも目安になります。ただし協会は、個々の工事を保証する制度ではないとしています。

相見積(=複数の店に見積を出してもらうこと)は2〜3社が現実的です。見積の差は、ほとんどが煙突で生まれます。二重断熱煙突(=断熱材入りの煙突)の長さ、曲がりの数、屋根上の高さを横に並べて比べます。

他社の図面を持ち込んで「これと同じで安く」と頼むのは避けます。設計の意図を知らない店が、責任だけを負うことになるからです。

安い見積は、煙突が短い、断熱のない管が多い、足場や補修が「別途」になっている、のどれかであることが多いです。

法令や近所への配慮で、工事前に何を確かめる?

ストーブや煙突の位置と構造には、消防法と建築基準法に関係する決まりがあります。箕面市も、設置を考えるなら設置業者に確かめるよう案内しています。細かい基準は地域で違うことがあるので、メーカーの施工説明書と所轄の消防署でも確認してください。

同じ案内によると、設置工事に国家資格はなく、民間の資格や教育プログラムがあります。資格は店選びの目安の一つとして見ます。

煙突の先端の位置は、近所への煙やにおいにも関わります。仙台市は、使う時期の風向きを考え、煙突の先を近隣の窓や給気口から十分に離すよう勧めています。プランの段階で、隣家の窓の位置を施工店に伝えておきます。手続きの詳細は法律と届出で解説しています。

薪ストーブの設置はDIYでできる?

屋根の上で煙突の支持金具を締める作業員の後ろ姿
屋根の貫通と屋根上の作業は、プロに任せたい部分です。

本体と煙突を通販でそろえて自分で付けることは、技術的には可能です。ただし、火災や雨漏りが起きればすべて自己責任になります。

炉台づくりや室内の煙突の接続は、寸法を守ればDIYの余地があります。屋根や壁に穴をあける作業と、屋根の上の作業はプロに任せます。雨漏りと転落の危険が大きいからです。

DIYに向くのは、炉台づくりなど室内の作業に限って自分でやり、費用を少し抑えたい人です。屋根まで含めて全部自分でやるのは、おすすめしません。

離隔距離(=本体や煙突を燃えやすい壁から離す距離)を守らないと、壁の中の木が少しずつ焦げ、数年後に出火するおそれがあります。基準は炉台・炉壁と離隔距離で確認してください。

設置工事の前に次にやること

  • 家の図面と、設置したい部屋の写真を用意する。
  • 候補の機種を2〜3台に絞る(外気導入に対応した機種も確認)。
  • ショールームを2〜3社回り、現地調査を頼む。
  • 見積は煙突の構成をそろえて比べる。
  • 冬に使うなら、夏までに契約する。

よくある質問

薪ストーブの設置はいつ相談を始めればいいですか?
冬から使うなら春から夏のうちが確実です。取り寄せ待ちや秋の繁忙期で、工事日が希望どおりに取れないことがあります。
施工店が遠方でも大丈夫ですか?
工事はできますが、年1回の煙突掃除や不具合のときに来てもらえる距離かが大切です。出張費と、地元で掃除を頼める業者がいるかを確かめます。
賃貸住宅に設置できますか?
建物に穴をあける工事なので、大家さんの書面での承諾が前提です。退去時の原状回復と火災保険の扱いも、工事の前に決めておきます。
薪ストーブの設置に資格は必要ですか?
設置工事そのものに国家資格はありません。民間の資格や教育プログラムがあり、日本暖炉ストーブ協会の認定技術者もその一つです。資格に加えて、施工例とアフターの体制で店を選んでください。
図鑑で、実際のストーブを比べる526機種を見る

あわせて読みたい

出典・参考資料

  1. 暖炉・薪ストーブ購入から設置までの流れ(一般社団法人 日本暖炉ストーブ協会)
  2. JFSA認定技術者(一般社団法人 日本暖炉ストーブ協会)
  3. 設置までの流れ(薪ストーブ専門店 ノースフィールド)
  4. 設置までの流れ(薪おじさん株式会社)
  5. 設置までの流れ(薪ストーブ専門店 アリュメール)
  6. よくある質問(LMストーブ)
  7. 工事の流れ(かわはら薪ストーブ本舗)
  8. 4.完全に自力でDIY作業する(かわはら薪ストーブ本舗)
  9. 新築住宅への薪ストーブ設置工事ならではの注意点(かわはら薪ストーブ本舗ブログ)
  10. 薪ストーブ設置の費用をあと30万円安くしたい場合のやり方(かわはら薪ストーブ本舗ブログ)
  11. 煙突の設置工事と平屋にはチムニーボックスを推奨する個人的見解(ヒミエルストーブ)
  12. 【事故事例No.55】薪ストーブ損壊事故(リターンハート)
  13. 薪ストーブを適切に使用していただくために(箕面市)
  14. 薪ストーブの使い方(仙台市)

価格・料金・制度は2026年10月13日時点で編集部が確認した目安です。設置の可否や離隔距離は、必ずメーカーの施工説明書と所轄の消防署で確認してください。