ALL WOOD STOVES IN JAPAN日本で買える薪ストーブ、ぜんぶ。

薪の入手方法は3つ:どこで買う?無料でもらう?1立米あたりの費用を比較

薪ストーブ図鑑 編集部2026年10月13日 更新約6分で読めます
割った薪を荷台に積んだ軽トラック
薪は買う・原木を割る・もらう・伐るの4つの方法で手に入ります
結論
  • 薪の入手方法は「買う」「原木を買って割る」「もらう」の3通り。手間をかけるほど安くなる。
  • 1立米あたり、まとめ買いで2万〜4万円、原木から作れば約1万円+作業6時間ほど。
  • 1年目は乾燥済みの薪を買い、並行して翌年分の原木を手配するのが現実的。

薪はどこで手に入る?入手方法ごとの費用と手間

薪は、ホームセンター・薪ストーブ店・燃料店・薪の専門店で買えます。近年はネット通販でも扱いが増えています。ほかに、原木を買って自分で割る方法と、伐採木をもらう方法があります。

費用は「立米(りゅうべい)」でそろえると比べやすくなります。立米は1m×1m×1mの量のことで、薪では積んだ状態の体積を指します。乾いた広葉樹の薪なら約450kgです。

たとえばホームセンターの束(1束5〜7kg)で1立米をそろえると5万〜9万円。薪屋のまとめ買いなら2万〜4万円、原木から自分で作れば約1万円です。年3立米を使う家なら、まとめ買いと原木では年3万円以上の差になります。

束売りの薪とパレット単位の薪を並べた様子
同じ量でも、束とまとめ買いでは値段が倍ほど違います。

必要な量は焚き方で大きく変わります。自分の家の量はひと冬に必要な薪の量で計算できます。

薪はどこで買うと安い?束より立米のまとめ買い

束売りは、お試しや足りないときの補充向きです。主燃料は、薪の専門店・森林組合・薪ストーブ販売店から立米やパレット単位で買います。千葉県のある販売店では、乾いた広葉樹が1立米・配達込みで3万円の例があります。

注文する前に、次の4点を確かめます。

  • 含水率(=木に含まれる水分の割合)が20%以下か、乾燥期間は何年か。
  • 自分のストーブに入る長さか(この図鑑で長さが分かる406機種の真ん中の値は45cm)。
  • 量は層積・バラ積み・重さのどれで測っているか。
  • 配達料と、薪棚への積み込みが含まれるか。

届いたら量を確かめます。木枠で届いたなら内寸を測ります。たとえば幅1.0m×奥行1.0m×高さ0.9mなら0.9立米です。重さで売る店では、含水率も聞かないと水の分までお金を払うことになります。

針葉樹の乾いた薪は、広葉樹より安く売られることがあります。同じ体積で出る熱は半分ほどですが、こまめに足せる人なら選択肢になります。

注文は春から夏が確実です。秋冬は品切れや配達待ちが増えます。春に届いた薪は夏の間にさらに乾きます。

薪を安く手に入れるには?原木を買って自分で割る

原木とは、割る前の丸太のことです。日本暖炉ストーブ協会も、原木を買って自分で薪にするのが最も安いとしています。たとえば木曽森林組合(長野県)は、薪用の広葉樹原木を配達込み1立米17,600円で公表しています。

土場に積まれた薪用の広葉樹原木
森林組合などでは、薪用の原木を立米やトン単位で売っています。

ただし、焚けるのは1〜2年後です。伐ったばかりの木は重さの半分近くが水で、割って乾かす時間が要ります。4m材を切るチェーンソーと、太い木を割る斧か薪割り機も必要です(薪割りの道具)。

自分で運ぶなら重さに注意します。軽トラックの最大積載量は350kgです。伐ったばかりの丸太は1立米で約1トンあるので、3回前後に分けます。量が多いときは業者の配達を頼む方が安全です。

伐採木を軽トラックに積み込む様子
軽トラックに積めるのは350kgまで。丸太は分けて運びます。

チェーンソーがない人は、玉切り(=薪の長さに輪切りにした丸太)で売る店を探します。割る作業だけなら斧で始められます。

薪を無料でもらうには?頼む先と守るルール

無料の木は、木を処分したい人と薪がほしい人をつなぐと手に入ります。声をかける先は次のとおりです。

  • 国の河川事務所や市町村の土木・公園の担当課(伐採木の無料配布)。
  • 造園業者(庭木の伐採で出た丸太。処分費が浮くので喜ばれる)。
  • 製材所や工務店(端材。塗装や防腐処理のない木だけ)。
  • 森林組合や山の持ち主(間伐材。運搬は自分持ちが多い)。
  • 果樹園(リンゴなどの剪定枝。燃やすと甘い香りがする)。
河川敷で無料配布される伐採木の山
河川の管理で伐った木を、無料で配る取り組みがあります。

長く続けるこつは、相手にも得がある形にすることです。処分の手間が減る、片付けを手伝ってもらえる。そう思われると、次も声がかかります。

たとえば国土交通省の大和川河川事務所は、50cm〜1mに切った伐採木を配っています。条件は自分で使うこと、転売しないことです。樹種は選べず量も限られるので、「足しにする」くらいに考えます。

落ちている木も勝手に拾わない
山の倒木や枝も、必ず誰かの持ち物です。無断で持ち出すと森林法の森林窃盗にあたり、3年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金です。河川敷や公園の木も管理者の許可が要ります。

もらった木や原木はいつから焚ける?

伐ったばかりの生木は、すぐには焚けません。水分が多いと熱が出にくく、煙突にタールが付く原因になります。

日本暖炉ストーブ協会は、その冬の分は前の年のうちに用意し、1〜2年以上乾かすよう勧めています。目安は含水率15〜20%です。丸太のままより、割ってから積む方が早く均一に乾きます。乾かし方は薪の乾燥で詳しく説明しています。

薪の入手方法はどれを選ぶ?タイプ別のおすすめ

迷ったら、置き場所・時間・道具の3つで決めます。最初の冬だけは、どのタイプでも乾燥済みの薪を買うのが確実です。

  1. ひと冬に使う量を見積もる。
  2. 配達圏内の薪屋か森林組合を1つ見つけ、乾燥済みを注文する。
  3. 原木や無料の木を入れる薪棚の場所を決める(薪棚のつくり方)。
  4. 河川事務所や造園業者に、配布や伐採の予定を聞いておく。

入手方法ごとの違いをまとめます。費用は2026年時点の目安で、地域や樹種で変わります。

方法1立米あたり焚けるまで向いている人
束で買う5万〜9万円すぐお試し・補充用
まとめ買い2万〜4万円すぐ(乾燥品)導入1年目、時間がない人
原木を買って割る約1万円+作業1〜2年後作業場所と道具がある人
もらう数千円+回収の手間1〜2年後軽トラと地域のつながりがある人

よくある質問

薪を無料でもらえる場所はどう探せばいいですか?
国の河川事務所や市町村の公園・道路の担当課が、伐採木の配布を告知することがあります。造園業者や森林組合に「薪用の木が出たら声をかけて」と頼んでおくのも有効です。
薪はホームセンターと薪屋のどちらで買うのが安い?
主燃料にするなら、薪屋や森林組合の立米単位のまとめ買いが安く済みます。ホームセンターの束で1立米そろえると5万〜9万円になり、まとめ買いの2倍ほどです。束はお試しや補充向きです。
ネット通販の薪は割高ですか?
送料が重さにかかるため、遠くから買うと割高です。箱入りは扱いやすい反面、kg単価は束売り並みになる例もあります。主燃料なら配達圏内の薪屋でまとめ買いが安く済みます。
伐採現場で「持って行っていいよ」と言われたら?
現場の責任者か木の持ち主の許可なら問題ありません。作業員個人の口約束だけでは、後でもめることがあります。誰の許可か、どこまで持ち帰ってよいかを確かめます。
もらった生木はすぐ薪ストーブで燃やせますか?
すぐには燃やせません。生木は水分が多く、熱が出にくいうえ煙突にタールが付きます。割って1〜2年以上乾かし、含水率20%以下にしてから使います。
図鑑で、実際のストーブを比べる526機種を見る

あわせて読みたい

出典・参考資料

  1. 薪の種類と入手方法(一般社団法人 日本暖炉ストーブ協会)
  2. 薪用原木の単価(m³→t)計算方法について(木曽森林組合)
  3. 伐採木の無料配布を本格運用(国土交通省近畿地方整備局 大和川河川事務所)
  4. 流木を無料配布します(国土交通省 福山河川国道事務所)
  5. 山野草の盗掘防止について(森林法第197条・第198条)(愛媛県)
  6. 令和3年度 特用林産物(薪)に関する情報の収集・分析・提供 報告書(日本特用林産振興会)
  7. 薪ストーブシーズン終了後の今こそ、薪棚補充のチャンス(かわはら薪ストーブ本舗ブログ)
  8. 針葉樹の薪の需要は?(かわはら薪ストーブ本舗ブログ)

価格・料金・制度は2026年10月13日時点で編集部が確認した目安です。設置の可否や離隔距離は、必ずメーカーの施工説明書と所轄の消防署で確認してください。