薪ストーブ温度計の見方|適正温度は何℃?天板・煙突の置き場所と選び方
- 薪ストーブ温度計で見る適正温度の目安は、天板で200〜350℃、シングル煙突の表面で110〜250℃です。
- 数字は置く場所と機種で変わります。取扱説明書が指定する位置に置き、その機種の数字で読みます。
- 煙突が二重断熱管なら、表面に貼る温度計は使えません。差し込むプローブ式を選びます。
薪ストーブの適正温度は何℃?天板と煙突の目安
温度計メーカーのCondarは、天板200〜350℃を適正としています。200℃より低いと燻り(=炎が立たず煙ばかり出る状態)です。煙の中のタールが冷えた煙突にこびりつき、煙突火災の原因になります。
350℃を超えて焚き続けると、本体のゆがみや割れ、部品の傷みを早めます。熱の多くは煙突から逃げるので、熱いほど部屋が暖まるわけでもありません。
ただし、メーカーごとに目安は違います。ネスターマーティンの多次燃焼機は天板180〜200℃、ホンマ製作所の温度計は150〜300℃を適正と表示しています。コメリは、ホンマ製作所の薪ストーブなら鋳物で300℃まで、鋼板で200℃前後で管理するよう案内しています。自分の機種の取扱説明書に数字があれば、そちらを優先します。
図のプローブ式は、煙突の中を流れる煙そのものの温度です。管の壁で冷める前を測るので、表面より高い数字になります。
薪ストーブに温度計は必要?
温度計がなくても焚けます。それでも1個あると、燻りと焚きすぎを数字で見分けられます。とくに慣れないうちは、空気を絞りすぎて燻らせる失敗が多くなりがちです。
温度計がないときは、炎と煙を見ます。炎が立たず煙が出る、ガラスが黒く曇る、屋外の煙突から煙が見えるなら空気不足のサインです。
こんな人に向く:薪ストーブ1年目の人。夜に空気を絞って長く焚きたい人。
温度計はどこに置く?天板と煙突の正しい位置
薪ストーブ用の温度計は3種類です。天板用と煙突表面用は磁石で貼るだけです。プローブ式は煙突に小さな穴を開け、金属の棒を差し込みます。最初の1個なら、どの機種にも使える天板用で十分です。

天板用は、取扱説明書が指定する位置に置きます。指定がなければ、天板でいちばん熱い場所です。ある機種の取扱説明書では、調理面の中央が指定位置です。煙突の接続口側に置くと、50〜100℃低く読むと書かれています。
煙突表面用は、シングル管(=1枚の鉄板の煙突)の、天板から30cm以上上に貼ります。近すぎると本体の熱を拾い、高く出ます。
二重断熱煙突に付ける温度計は?
二重断熱管は、外側が熱くならない作りです。ある実測では、運転中の表面は下端でも約110℃でした。この数字は煙の状態をほとんど表しません。
二重断熱管では、天板から45cm以上上にプローブ式を差し込みます。煙突に穴を開けるので、取り付けは施工店に相談すると安心です。煙突の種類は煙突の基本で解説しています。
温度計の見方は?針の動きで空気と薪を調整する

温度計は、針の位置より動きが役に立ちます。天板は本体が重いぶん反応が遅く、煙突は煙の変化にすぐ反応します。薪を1回入れてから次を入れるまで、次の順に読みます。
- 薪を入れた直後は、温度が横ばいか少し下がる。ここでは空気を絞らない。
- 炎が回ると、まず煙突の温度が上がる。少し遅れて天板が上がる。
- 天板が200℃を超えて安定したら、空気を少しずつ絞る。
- 炎が小さくなり、煙突の温度が下がり始めたら、次の薪を入れる。
触媒機(=触媒で煙を燃やす方式)には、触媒用のプローブ温度計が付くことがあります。バイパス(=煙の近道)を閉じた後に針が上がれば、触媒が働いています。下がるなら閉じるのが早すぎるので、開け直して炉を温めます。
温度が上がらない・上がりすぎるときの原因は?
温度が上がらない原因は、薪が足りない、薪が湿っている、空気が足りない、のどれかです。上がりすぎる原因は、薪の入れすぎか空気の入れすぎです。どちらも、まず薪の量と空気レバーの位置を見直します。湿った薪の見分け方は薪の乾燥で扱っています。
温度計の選び方・使い始めのチェックリスト
- 煙突がシングル管か二重断熱管かを確かめ、表面式かプローブ式かを決めた。
- 目盛りが摂氏で、燻り・適正・焚きすぎの色分けがあるものを選んだ。
- 取扱説明書の適正温度と測る位置を、温度計の近くにメモした。
- 温度計は毎回同じ場所に置く。場所が変わると数字を比べられない。
- 年1回、放射温度計で同じ場所を測り、ずれを確かめる。
針で動く安価な温度計は、数十℃以上ずれることがあります。放射温度計(=赤外線で表面温度を測る道具)で確かめるときは、黒い塗装面に近づけて測ります。ガラスや銀色の面は反射で低く出ます。具体的な操作は空気調整と薪のくべ方、夜の焚き方は朝まで火をもたせる方法へ。
よくある質問
薪ストーブの温度計はどこに置けばいいですか?
天板用と煙突用、両方必要ですか?
目盛りが華氏(°F)しかありません。
温度計がないと焚けませんか?
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約6分で読めます出典・参考資料
- Stove top thermometer instructions(Condar)
- Stovepipe thermometer instructions(Condar)
- Stovepipe probe thermometer instructions(Condar)
- Catalytic combustor probe thermometer instructions(Condar)
- レゾリュート・アクレイム 2490 取扱説明書(ファイヤーサイド)
- 薪ストーブの性能とは(ネスターマーティン・ジャパン)
- ストーブ温度計 #701(ホンマ製作所)
- 二重断熱煙突の表面温度(かわはら薪ストーブ本舗ブログ)
- 誤った放射温度計の使い方(かわはら薪ストーブ本舗ブログ)
- How to build and maintain a wood fire(Jøtul)
- Tips for a Better Burn(U.S. EPA Burn Wise)
- 薪ストーブ よくあるお問い合わせ(コメリ)
価格・料金・制度は2026年10月13日時点で編集部が確認した目安です。設置の可否や離隔距離は、必ずメーカーの施工説明書と所轄の消防署で確認してください。