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薪ストーブ温度計の見方|適正温度は何℃?天板・煙突の置き場所と選び方

薪ストーブ図鑑 編集部2026年10月13日 更新約5分で読めます
結論
  • 薪ストーブ温度計で見る適正温度の目安は、天板で200〜350℃、シングル煙突の表面で110〜250℃です。
  • 数字は置く場所と機種で変わります。取扱説明書が指定する位置に置き、その機種の数字で読みます。
  • 煙突が二重断熱管なら、表面に貼る温度計は使えません。差し込むプローブ式を選びます。

薪ストーブの適正温度は何℃?天板と煙突の目安

温度計メーカーのCondarは、天板200〜350℃を適正としています。200℃より低いと燻り(=炎が立たず煙ばかり出る状態)です。煙の中のタールが冷えた煙突にこびりつき、煙突火災の原因になります。

350℃を超えて焚き続けると、本体のゆがみや割れ、部品の傷みを早めます。熱の多くは煙突から逃げるので、熱いほど部屋が暖まるわけでもありません。

ただし、メーカーごとに目安は違います。ネスターマーティンの多次燃焼機は天板180〜200℃、ホンマ製作所の温度計は150〜300℃を適正と表示しています。コメリは、ホンマ製作所の薪ストーブなら鋳物で300℃まで、鋼板で200℃前後で管理するよう案内しています。自分の機種の取扱説明書に数字があれば、そちらを優先します。

天板(取説の指定位置)燻り:煙・煤・タールが増える適正 200〜350℃焚きすぎ:本体の歪み・熱が煙突へ逃げる050100150250300400450200350℃シングル管の表面(天板から30cm以上上)燻り:クレオソートが付く適正 110〜250℃250℃超を続けない050150200300350110250℃煙突内の排気(プローブ・天板から45cm以上上)燻り適正 204〜482℃482〜649℃は着火直後のみ649℃超=焚きすぎ0100300400600700204482649℃出典:Condar(温度計メーカー)・同じ火でも測る場所で数字が違う:排気温度は表面温度より約5割高い・機種の取扱説明書に数値があればそちらを優先
図:温度帯の目安ゲージ(天板・シングル煙突表面・煙突内プローブ)

図のプローブ式は、煙突の中を流れる煙そのものの温度です。管の壁で冷める前を測るので、表面より高い数字になります。

薪ストーブに温度計は必要?

温度計がなくても焚けます。それでも1個あると、燻りと焚きすぎを数字で見分けられます。とくに慣れないうちは、空気を絞りすぎて燻らせる失敗が多くなりがちです。

温度計がないときは、炎と煙を見ます。炎が立たず煙が出る、ガラスが黒く曇る、屋外の煙突から煙が見えるなら空気不足のサインです。

こんな人に向く:薪ストーブ1年目の人。夜に空気を絞って長く焚きたい人。

温度計はどこに置く?天板と煙突の正しい位置

薪ストーブ用の温度計は3種類です。天板用と煙突表面用は磁石で貼るだけです。プローブ式は煙突に小さな穴を開け、金属の棒を差し込みます。最初の1個なら、どの機種にも使える天板用で十分です。

天板の中央付近に置いた温度計と後方の煙突接続口
同じ天板でも、置く場所で50〜100℃違うことがあります。

天板用は、取扱説明書が指定する位置に置きます。指定がなければ、天板でいちばん熱い場所です。ある機種の取扱説明書では、調理面の中央が指定位置です。煙突の接続口側に置くと、50〜100℃低く読むと書かれています。

煙突表面用は、シングル管(=1枚の鉄板の煙突)の、天板から30cm以上上に貼ります。近すぎると本体の熱を拾い、高く出ます。

二重断熱煙突に付ける温度計は?

二重断熱管は、外側が熱くならない作りです。ある実測では、運転中の表面は下端でも約110℃でした。この数字は煙の状態をほとんど表しません。

二重断熱管では、天板から45cm以上上にプローブ式を差し込みます。煙突に穴を開けるので、取り付けは施工店に相談すると安心です。煙突の種類は煙突の基本で解説しています。

温度計の見方は?針の動きで空気と薪を調整する

革手袋で空気レバーを少しずつ絞る手元
温度を見ながら、空気は少しずつ絞ります。

温度計は、針の位置より動きが役に立ちます。天板は本体が重いぶん反応が遅く、煙突は煙の変化にすぐ反応します。薪を1回入れてから次を入れるまで、次の順に読みます。

  1. 薪を入れた直後は、温度が横ばいか少し下がる。ここでは空気を絞らない。
  2. 炎が回ると、まず煙突の温度が上がる。少し遅れて天板が上がる。
  3. 天板が200℃を超えて安定したら、空気を少しずつ絞る。
  4. 炎が小さくなり、煙突の温度が下がり始めたら、次の薪を入れる。

触媒機(=触媒で煙を燃やす方式)には、触媒用のプローブ温度計が付くことがあります。バイパス(=煙の近道)を閉じた後に針が上がれば、触媒が働いています。下がるなら閉じるのが早すぎるので、開け直して炉を温めます。

温度が上がらない・上がりすぎるときの原因は?

温度が上がらない原因は、薪が足りない、薪が湿っている、空気が足りない、のどれかです。上がりすぎる原因は、薪の入れすぎか空気の入れすぎです。どちらも、まず薪の量と空気レバーの位置を見直します。湿った薪の見分け方は薪の乾燥で扱っています。

天板が350℃を超えたら、空気を絞り、薪を足さず、扉も開けないでください。煙突から火の粉や炎が出る、ゴーッという音が続くときは、空気を全部閉じて119番に通報します。

温度計の選び方・使い始めのチェックリスト

  • 煙突がシングル管か二重断熱管かを確かめ、表面式かプローブ式かを決めた。
  • 目盛りが摂氏で、燻り・適正・焚きすぎの色分けがあるものを選んだ。
  • 取扱説明書の適正温度と測る位置を、温度計の近くにメモした。
  • 温度計は毎回同じ場所に置く。場所が変わると数字を比べられない。
  • 年1回、放射温度計で同じ場所を測り、ずれを確かめる。

針で動く安価な温度計は、数十℃以上ずれることがあります。放射温度計(=赤外線で表面温度を測る道具)で確かめるときは、黒い塗装面に近づけて測ります。ガラスや銀色の面は反射で低く出ます。具体的な操作は空気調整と薪のくべ方、夜の焚き方は朝まで火をもたせる方法へ。

よくある質問

薪ストーブの温度計はどこに置けばいいですか?
基本は天板の上で、取扱説明書が指定する位置に置きます。指定がなければ天板でいちばん熱い場所です。煙突に付けるなら、シングル管の天板から30cm以上上に貼ります。
天板用と煙突用、両方必要ですか?
最初の1個は天板用で十分です。煙突はすぐ反応するので、両方あると燻りや薪を足す時期が早く分かります。
目盛りが華氏(°F)しかありません。
℃=(°F−32)÷1.8です。400°Fは約204℃、650°Fは約343℃。換算した数字を近くに貼っておくと迷いません。
温度計がないと焚けませんか?
焚けます。炎が立たず煙が出る、ガラスが黒く曇る、屋外の煙突から煙が見えるなら空気不足のサインです。
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あわせて読みたい

出典・参考資料

  1. Stove top thermometer instructions(Condar)
  2. Stovepipe thermometer instructions(Condar)
  3. Stovepipe probe thermometer instructions(Condar)
  4. Catalytic combustor probe thermometer instructions(Condar)
  5. レゾリュート・アクレイム 2490 取扱説明書(ファイヤーサイド)
  6. 薪ストーブの性能とは(ネスターマーティン・ジャパン)
  7. ストーブ温度計 #701(ホンマ製作所)
  8. 二重断熱煙突の表面温度(かわはら薪ストーブ本舗ブログ)
  9. 誤った放射温度計の使い方(かわはら薪ストーブ本舗ブログ)
  10. How to build and maintain a wood fire(Jøtul)
  11. Tips for a Better Burn(U.S. EPA Burn Wise)
  12. 薪ストーブ よくあるお問い合わせ(コメリ)

価格・料金・制度は2026年10月13日時点で編集部が確認した目安です。設置の可否や離隔距離は、必ずメーカーの施工説明書と所轄の消防署で確認してください。